ウェブとかあれこれ

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ゴール設定の重要性

ウェブ戦略を語る前に準備しておく4つの重要なことは以前のエントリー、「ウェブ戦略を検討する前に必ずしておくこと」で書きました。

本日、某社に出向いてまったく新規のヒアリングを行いましたが、先方の社長が具体的な目標を紙に書き出して用意していてくれました。しかも、ひとつひとつの項目に対して数値目標を明示くださいました。対話の中で僕の頭はぐるぐる回転して、様々なアイデアと課題が浮かびました。次回提案予定ですが、より濃い、実践的な提案ができると確信しています。何度か会食の席などでご一緒する機会のあった方なのですが、本日は「さすがだ!」と思い知らされました。

一報、どんなに議論を重ねてみても目標設定ができないお客様もいらっしゃいます。こちらが先方のビジネスの背景や競合情報などを分析して、「ウェブの役割はかくかくしかじかで、目標はこういうところですか?」と確認してみても、暖簾に腕押し的返事しか来ない方もあります。その時その時でゴールがぶれているように感じますが、何より、ウェブ戦略に対して真剣なステージまで来ていないのでしょう。その場合は真剣になってもらうことが僕達の仕事になるわけです。

いずれにせよ、ゴール設定は4つの重要な前準備の中でも最も大事です。皆さんも真剣に考えてみてください。

中小企業におけるウェブサイト戦略

こんにちは、森田です。Gofieldでは、大都市圏を中心としたナショナルブランドの大企業様の案件と、香川を中心とした中小企業様の案件と両方携わっています。大企業様においては、「専任担当者」もいれば、その方も元々ウェブ制作会社出身だったりということで、ディレクションのレベルも高いことが多いです。

ところが、地方の中小企業様にそれと同じことを求めてもやはり無理があります。中小企業の担当者様にはウェブ以外にもミッションがある方が多く、一所懸命勉強をされる方もいらっしゃいますが、大半の方はなかなか時間が取れないのです。

僕達はそこで「構成案」「デザインサンプル」などをあらかじめ用意しておき、少しでも担当者の方の負担が減るお手伝いをしています。かといって、僕らがその部分をアウトソースすることでコストがあがっては本末転倒。そのあたりの効率的な仕組み化を僕達が実現していかねばなりません。

具体的なディレクター作業だけではなく、改善テーマ、戦略立案こそが僕達の使命と自覚して、皆様のお手伝いにまい進してまいります。

ウェブサイトにかける情熱

こんばんは。森田です。

月に二回ほど中小企業基盤整備機構のアドバイザーとして、主に中小企業の方のウェブサイト戦略、ホームページ改善などの相談をさせていただいております。毎回、真剣に悩んだ末に相談に来られる方が多く、僕も毎時間、毎分が真剣勝負と感じます。

その関連もあって主に中小企業の方々対象の、「インターネット活用講座」と題したようなセミナーの講師も担当させていただくのですが、そこでも経営者の方々の情熱が伝わってまいります。

ある10人以下のIT企業のウェブ戦略の立案と具体的な戦術の行使の担当としてコンサルティングに臨んだことがありますが、当初は結果を懐疑的に見ていたその会社の社長も、目に見えて増える資料請求数に意を決し、プロモーション費用を大幅に拡大、それまで月に30件程度だった資料請求数が、300件まで増加しました。できあがった見込み客のリストに基づき、的確な営業フォローをネットと営業担当者とで進めた結果、受注拡大が実現しました。

ウェブサイトを営業ツールとしても重視する姿勢は、社員数の少ない企業様ほど気づかれており、なんとかしたいと感じられているようです。もちろん大企業においては専従者もいて予算はかけられていると思いますが。

感じるのは、社員数が10人以上、300人以下の規模の会社様においてはあまりウェブサイトを重視されていないのではないかということ。今の時代ですから、見栄えのいい、それなりに情報をそろえたウェブサイトにはしているのですが、機能としては会社パンフの域を出ないものが多いです。

ウェブサイトを強力な営業戦略ツールとして機能させることを一度検討してみてはいかがでしょうか?アプローチは山ほどありますし、予算をかけなくてもまずはやるべきことはたくさんあるはずです。

ブログは検索エンジン対策か?

よく、SEOについて聞かれて、一般論から入ろうとすると、

「もっと具体的な即効性のあるテクニック教えてくれませんか?」

とリクエストされます。ところが、それって検索エンジン各社との相変わらずのイタチごっこをするだけになるやもしれませんよ。

本来の検索エンジン対策と言うのは、検索エンジンの目指すところを理解して、検索エンジンが喜んで自社のサイトをそのキーワードで上位に表示したくなるように持っていくことです。

「そのキーワードなら、我々のサイトをトップにしておけば、来訪者はみんな大満足で帰っていきますよ!!」

と、嘘偽りなく猛進することだと思うのです。それは、コモディティ化せずに、スペシャリストとしてその分野で価値ある情報を発信し続けることです。誰が見ても納得の真剣なコンテンツでなければ駄目です。事前の準備として、ウェブ標準で作っておくことや、ユーザビリティ対策、的確なナビゲーションはもちろん必要ですが。

大量の、洗練されたコンテンツを発信するには、ブログのようなCMSを使うことが簡単だと言う意味で検索エンジン対策にはなると思います。大事なのは、検索エンジンの使命を理解することです。

と、書いてますが、僕個人のメインのブログは、コモディティ化してるかも・・・。まぁ、個人の日記だからいいのか・・・。

ウェブ戦略を検討する前に必ずしておくこと

ウェブ戦略を検討する前に必ずしておくことがあります。まずはここから押さえていきましょう。

大きく、4つあると考えます。

1.ウェブ標準化
2.アクセス解析の準備
3.ゴール設定
4.社内の体制整備

ウェブ標準化。これができてないと、いくら戦略戦術をたてても、その仮説がどうだったかの検証フェーズで正確性が落ちます。これからは方言で書くのではなく、標準語で情報発信をしていきましょう。

次に、アクセス解析の準備ですが、これも検証フェーズに必須です。結果だけを見るのではなく、ユーザーの行動履歴も含めた各プロセスを検証することが大事です。予算が許すなら詳細な分析ができるものを準備したいところです。

ゴール設定。これは「何を当たり前のことを!」と思われるかもしれませんが、お客様によっては「なんでしょうねぇ?」と即答できない方が多いです。即答される方でも「今思いついたんじゃないんですか?」というレベルのご返事がほとんど。もちろん、ウェブサイトには多面的なゴールがある場合もありますが、やはり数値化できるようなゴールがあったほうが戦術立案も具体的になってきます。もしゴールが複数あるなら、複数のドメインでサイト分散させるのも方法のひとつかもしれません。

そして社内の体制整備です。できれば専属の担当者をおいて欲しいところですが、これはゴールへの期待値と比例するかもしれません。咥えて重要なのが経営者や権限を持っている人の理解です。ここが曖昧なままですと、いくらデータに基づいた戦略、戦術を繰り広げても、実際の行動に移せなくなります。

理想を掲げる前に、まずは、

1.ウェブ標準化
2.アクセス解析の準備
3.ゴール設定
4.社内の体制整備

を整備しましょう。

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