ウェブとかあれこれ
地域ブログの可能性
2007年11月22日 09時39分
mixiでのベンチャーゲノム代表の大西さんの日記に触発され、ちょっと書いてみる。
「地域ブログ」というものが話題で、12月1日にグランドオープンする、「あしたさぬき.jp」という新しい香川をベースにしたブログサービスが題材だ。
「あしたさぬき.jp」はそれ自体、様々な「活性化する仕組み」を備えたサービスで、オープン前にしてかなり盛り上がっている。知ってるあの人、この人も「あしたさぬき.jp」内に舞台を設置して、実験を開始している。
「あしたさぬき.jp」の主要なサービスは、大西さんも呼んでいるように「地域ブログ」である。地域の情報発信力に長けた人たちにブログを書いてもらい中核層を形成し、初心者の方にもその方々を一部手本としてもらいながら、かつ講習も重ねながら、コンテンツとアクセスを増やし、「香川」と「ネット空間」を掛け算したステージで、ビジネス展開しつつ、地域貢献も図っていこうということかな?もちろん、続々新サービスは出てくるようなので、サプライズもありそう。
ブログと言うものは、よく言われるが、「個人の信用創造装置」。ただ、万人に向かって信用を創造しようという人はいないと思う。政治家でも何がしかセグメント化し、選択するだろう。と、書いてる僕はどうかというとそのあたりの宣言がうまくできてなくて、
・ウェブのコンサルタントとしての信用創造したいのか?
・失敗事例も含め起業家の先達として信用創造したいのか?
・単にIT、ネット業界で信用創造したいのか?
・地域の変てこな経営者として信用創造したいのか?
・次代を担う学生の方々へ信用創造したいのか?
・ネットとアウトドアを絡めたマニアな領域で信用創造したいのか?
などなど、曖昧だ。
セグメント化しないと曖昧になり、信用創造のスピードも鈍るし、レベルも低くなるだろう。ただ、セグメント化して選択し、そこで突っ走った場合は、捨てた領域は別のブログを立ち上げるか、サイト内でコーナーを明確に分けるか、本当に捨てるしかない。ブログエントリー時にカテゴリーにて分類することもできるが、RSSへの対応などうまくしないと、結局曖昧になるのではないかな。
さて、「地域ブログ」というサービスを利用して「信用創造」を図る場合はどうか。あらかじめ、「香川」なら「香川」という領域に入っているとも考えられる。本人は別の領域での「信用創造」を目指しているかもしれないが、訪れる読者からは「香川」という属性が多少なりとも着くのではないだろうか。香川とはあまり関係のない、例えば、「ジャズ」なんかの話題を中心にしていても、「香川からジャズの情報発信している●●さん」と思われるんじゃないかな。もちろん、香川在住ならジャズ中心にしていても日常の一部を書いてしまって、「香川っぽさ」が出ることもあるだろう。読者から「香川」のタグをもらうこともあるはずだ。はてぶで、「香川 ジャズ」に分類されるかもしれない。
そういう意味で、「あしたさぬき.jp」などの「地域ブログ」では、例えば、香川と言う地域セグメントで「信用創造装置」を起動させることを目的とした人には最適な環境と言える。個々のブログやエントリーにどこまでインフラである、「あしたさぬき.jp」本体が絡んでくるかがわからないが、「香川」で信用創造しよういう人には大変意義がある。
そこで参加する人に求められるのは、地域をとことん愛し、愛することを貫いていく中で「地域」の中での理想とする短期的、長期的な「自分像」の明確化じゃないだろうか。ここがある程度はっきりしていれば、「地域ブログ」において「信用創造装置」は効果的に働いていくと思う。
「香川」と言う領域において、「香川」を愛し、その中に理想の「自分像」を持っている人がどんどん集まってきて、それぞれが「個人の信用創造」を膨らませていけば、「あしたさぬき.jp」内にて共有され、対話が発生し、化学反応が起きてくると思う。読んでいるだけの読者も含め、多くの方が参加を始め、「香川」と「ネット空間」を掛け算したステージは、地域として無視できない知的な空間に発展するのではないだろうか。それはたぶん県民から見ればとてつもない社会貢献、地域貢献であり、発展度合いによっては地域の大規模シンクタンクとして機能し、政産学官マスコミ、あらゆる「香川」に関係したセクトが意識する存在になるだろう。そこにビジネスの種もありそう。
と、なんだか理想論っぽくなってきたけど、実際には様々なアクションが必要で、それを実現する強力なリーダーを含めた人材も必要だろう。ただ、僕なりの「地域ブログ」への想いとはこういうことなのだと、ちょっと名古屋までの新幹線の中でまとめてみたかったのですー。
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