放浪コラム

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開発合宿(課題処理合宿)

なかなか課題消化が進まない。TODOが毎日増えていくばっかり。やりたいことはあるのに、頼める人が誰もいない・・・。

ということが多くはありませんか。

システム開発系の会社や、プログラマーの方々の間では数年前から「開発合宿」というものが活発に行われています。通常のオフィスなど仕事場から離れて、例えば温泉宿や民宿などにこもって、集中的に短期間で劇的に開発効率を高める手法です。

僕らも2年半前に試しに5名のメンバーで3時間かかる山小屋風の宿泊施設に行き、合宿しました。行きの車の中でもブレストを繰り返し、アイデアをブラッシュアップしていきます。そして、決めておいた課題処理の手法を明確にしていきます。着く頃にはかなり頭が戦闘モードになっています。

着いたら、すぐにネットワーク回線を確認して、作業できる空間を作ります。眺めのいい部屋が好ましいですね。まずはストレッチなどしてモチベーションをアップしていきます。

で、そこからは集中して開発なり作業に取り掛かります。迷ったときに決断できるメンバーが入っているとさらに効率があがります。リーダーがひとりひとりの作業内容を把握して、アイドルタイムが出ればすぐに別の作業を依頼できるようにスタンバイします。

食事はできれば付いていることが好ましいですが、そうでない場合は、リーダーが用意するのがベストパフォーマンスです。とにかく作業の手をできるだけ止めないようにします。食事時のアルコールは判断が難しいところですが、夜は作業効率を考えないなら、差し支えないでしょう。普段できない会話をたっぷりするのもメリットですし。

ノッテきたメンバーにとっては夜の時間も有効活用したいものなので、そこは止めずに任せます。時には徹夜ということもあります。

日程は短くても2泊3日をお薦めします。二日目の昼にものすごいスピードで作業が進むことが多いのです。初日の夜から朝にかけてさらに頭の中で段取りが進むのかもしれないですね。ちなみに、あまりスケジュールは優先度含めて、個々人では細かく規定しません。とにかくどんどん片っ端からやっつけていくのが理想です。

疲れたときのお風呂はできれば24時間対応できる環境が望ましいです。お菓子や飲み物も買い込んで臨みましょう。

そして、一番大事なことですが、決めた課題のアウトプットをとにかく重視することです。サービスならリリースすることです。2年半前の時は開発合宿だけで、ウェブサイトをひとつと、コミュニティサービスをひとつリリースすることに成功しました。

開発合宿の手法は課題解決にも応用可能です。たまった課題を一気に加速度つけて処理することで、その後の仕事にも断然素晴らしい影響が始まります。

帰路は、アウトプットの後処理などをこれまた打ち合わせしながら帰ることになります。また、帰路のどこかで食事などしながら、反省会を設けることもはずせません。過去の合宿では、

「生産性が100倍は違う!!」

という会話がよく出ます。煮詰まったら、多少の時間ロスは覚悟してでも合宿することを強くお薦めしますよ。けど、100倍も違ってもらうと、普段の仕事の進め方も見直さないといけませんねぇ(笑)。

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