(マラウイ湖)
11月11日から18日までアフリカのマラウイに行ってきました。学生時代にケニア・タンザニアに登山やサファリに行ったことがあるので、「また森田は仕事サボって遊びに行ったな!」と古くからの友人たちは思ったかもしれません。というか、家族や親戚にも社員にも疑いの目で見られておりました・・・。実態は、「JICA青年海外協力隊等理解促進調査団」ということで、マラウイ政府からもお墨付きをもらった公務での訪問なのでした。
関西空港から香港まで4時間。香港から南アフリカのヨハネスブルグまで14時間。ヨハネスブルグからマラウイの首都リロングウェまで2時間。まさにOut of Africa。世界遺産のマラウイ湖が雄大な、アフリカ大地溝帯の国。
メインの訪問先は四国出身の協力隊員なのですが、マラウイの置かれている現状をきちんと理解しないと隊員の皆さんの苦労なども理解できないので、大名視察旅行ではなく、まずまず等身大のマラウイを堪能できる内容でした。
詳しくはWikipediaでマラウイのことを読んでもらうとして、世界でもなかなか厳しい最貧国のひとつです。経済成長もしているのですが、その母数がかなり小さい経済規模なので脱していません。農業国で主に自給用のトウモロコシを生産しています。輸出用にはタバコを生産していて、JTも進出しています。
豊かになるには産業を興すことなのですが、例えば製造業を考えてみると、労働力としては人口1,700万人以上なのでかなり豊富。しかし、インフラが整っていないので工場の建設、稼動は容易ではありません。電化率は10%程度。しかも安定していなくて頻繁に停電します。僕たちが滞在していたときも度々停電しました。物資輸送の鉄道も一部のみ。水道、通信含めたインフラ全般が整わなければ本格的な産業としての製造業の隆盛は厳しそうです。そのインフラ整備も今は外国からの支援頼りで、なかなか好循環な流れにはなっていない。そんな状況なのでビジネスチャンスとして外国資本がドンと入ってくることも少ない。
まずは、マラウイの人たちの衛生状態の改善や、教育の向上、地域コミュニティ開発など、人的社会資本のストックを増やしていくことが遠回りだけど大事な局面とも言えるのです。
そこで活躍しているのが日本の青年海外協力隊の皆さん。累積の派遣数では一番多いのがマラウイなのだとか。
では、次回は隊員たちの活躍を報告します。
(続く)
働いてるのは女性や子供が多くって、おじさんたちは日陰でおしゃべりしたり、バックギャモンのようなゲームをしている人が多かったような・・・。たぶん農繁期には大活躍するのでしょう。
元気なおばちゃんたちが新鮮な野菜を売ってました。
バックパッカー時代を思い出すホテル。エアコンなし、お湯なし、便座なしは別にいいんだけど、マラリアに怯えながら隙間だらけのドアや閉まらない窓はなかなかレベル高い(笑)。けど、暑くって、酔って半そで短パン、蚊帳無しで寝ましたけどね。
料理はほんと美味い!トウモロコシの粉を蕎麦がき状にした熱々のシマ(ンシマ)とチキンやビーフの組み合わせ。これを手でネチネチと練って食べるのが美味い!毎回だと飽きてくるのでインド料理や中華料理も食べたけど、今、猛烈にシマとチキンが食べたい!