02/272017

自治体など向けにツアープログラムを開発する。ガイドの雇用も生まれる。

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前回、僕たちが王越地区でやっている活動に関して書きましたが、ツアー開発自体はこれまで多くのフィールドで実施してきたことです。プロガイド養成講座でも一番重点を置いていますが、アクティビティ開発、ツアープログラムの開発はほんと時間もかかるしスキルが試されることです。ただ、とにかく完成させて、その後改善を重ねていけば、そのエリアにとってまさに「資産」が一個増えたということになるでしょう。うむ。そういう意味ではバランスシートに資産計上してもいいぐらいだな。

今も自治体や観光に携わっている方々からツアー開発の依頼をいただくことがあります。過疎化が進んでいるエリアだったり、これという観光地がなくって困っているという相談だったり。民泊は登録したけど、特に何かあるわけでもなく、周遊的な起点にならないだとか。

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僕たちの方式は以前も書きましたが、必ずプログラム全般を中心で運営する「ガイド」が開発も主体になります。まずはフィールド調査になりますが、エリアの地図を広げて、地元からの要望だけでなく、様々な情報をヒアリングします。続いて実際にフィールドに出向いて、気になったところを調査して回ります。ここを複数のガイドで実施するとアイデアラッシュ状態になって、後々、様々なアクティビティの種になることもあります。また、ツアー参加者の満足度を高めるには、地元の方々との交流も重要なので、開発するガイド自身が地元の方々と懇親会などで交流することも重要視しています。できればお酒で(笑)。リラックスしてその場所の未来や想い出を語ってもらう中に、またアイデアが生まれたりしますね。そうしてそのエリア特有の魅力を理解していくわけです。

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調査が終われば、いよいよ開発フェーズに入ります。対象者や具体的な場所、実施する季節などを踏まえアクティビティ、ツアープログラムを開発して行きます。ここも複数のガイドで実施することで完成度を早めます。ガイドどうしで意見が違うことも多いですが、リスペクトしている関係ができていれば大丈夫です。ガイド自身が参加者の気持ちになって、「これって面白いかな?それだけの金払って満足度あるかな?」という視点で検証を継続します。必須のチェックポイントなどもありますが、何より経験がものを言うところですね。

開発が終わればモニターツアーを実施します。あとは反省点踏まえ改善を重ねていくことです。

ツアー開発の大事な基準は、一般客狙いなのか、企業狙いなのか、いろいろ対象者はありますが、とにかく「ガイド」として採算があう内容にすることです。食っていけるということ。じゃないと、続きませんよね。仕事にできるレベルじゃないと。香川県内の自治体さんなどでしたら、開発したツアーを僕らがメインガイドで実施することも可能ですが、僕たちも人数に限りありますので、その地元のガイドさんを増やしたいところです。

きちんと収入が得られるツアーを開発することは、交流人口を増やすだけでなく、ガイドとして雇用を生み、定住人口を増やすことに繋がります。専業はすぐには無理でも副業としてとか、複数の収入源を持つなどの生き方をしたい人には向いています。僕たちが開発するツアープログラムは大きな設備投資が必要じゃないことが多いので、スモールスタートにも最適です。

ただし、ガイドの品質は問われますので、あわせてガイド養成講座の受講などもお奨めします。若手でガイドを仕事にしたい人にはまだまだ話し足りないこと多いのですが、それはお会いした時にでも。気軽に連絡ください。

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