僕の足はワイズが「G」です。普通の人は、2Eとか3E、幅広の人でも4Eとかじゃないでしょうか。Gなんかはスポーツショップではほとんど売ってなくて、取り寄せかネット通販。試し履きなど縁のない世界です(笑)
そんな僕なので、サンダルランや裸足ランには強い憧れがありまして、普段もビーサンでうろうろしているんですが、いずれ大会などで走るときも裸足系サンダルで走ってやろうと考えてました。
2012年春の小豆島100kmでフォアフット/ミッドフットの走り方に目覚めて、それまでの膝痛がまったくなくなりました。ただ、それまで使ったことがなかった筋肉を使ったせいか、慣れるまでは向こう脛とか足の甲とかの筋肉痛が(笑)。継続してるとそういうこともなくなって、100km走った後とかでもダメージが少なくなって快復も早くなっていきました。
それでもまだ長距離をシューズではなく裸足系サンダルで挑むことには怯えがあったんですが、先日思い切って50km走をルナサンダルで走った時に、本で読んだ知識や裸足系の先輩方のアドバイスを参考に疲れない走り、けど前傾姿勢をうまく使ってスピードを維持する走りをやってみると。むむむ。不思議なことにシューズなら30km過ぎからだるくなって来て鉄のように動きが悪くなる足の筋肉が、なんともなく軽快に走り続けられます。
僕の場合、100kmになってくると、7.5分/kmや8分/km、後半は9分/kmといったのんびり走って完走を目指すタイプなので、元々心肺機能がネックになるようなことはありません。だいたい足がなくなってきて、スピードががくんと落ちて、そこにメンタルの弱さが加わって撃沈するパターンです。痛いというより、だるいで駄目になる感じ。
そういった意味で、久しぶりのこのルナサンダルでのフォームの思考錯誤はなんだか明かりが見えた気がしました。そこで、再度試すため、間近に迫ったオリーブマラソンのハーフに、思い切ってルナサンダルで出場してみました。
記録よりはファンラン気味にいろいろ試そうと思って後方からのんびりスタート。それでも自分ひとりで走るよりは多少速い、6.5分/kmぐらいで進みます。足裏のトラブルやだるかったりしたら無理せず歩こうと考えていたんですが、そんなことは特になく快調な走りで、とても気分よく前半走れました。タイムは昨年より少し遅いぐらい。その後、登り坂も快調で、暑かったんですが笑顔のままランナーを追い越して、ラストスパートもそれなりにできてフィニッシュ。タイムは平凡ですが、正直なところ、これまでのハーフの大会で一番楽に走れたと思います。足もですが、体全体の疲労感がまったく違います。そうか、これが人間が靴を履きはじめて忘れてしまった走り方の片鱗か!(大げさ)
ただ、100kmを同じような感覚で走り続けるにはもっともっと走りこんで、これまで使ってなかった筋肉などを呼び覚ます必要がありそうです。秋の伊南川100kmに向けて夏の楽しみが増えました。