07/102013

資金繰りの想い出:増資のメリット、活用方法

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資金繰りの想い出:間接金融から直接金融へ

で書きましたように、現在のGofieldのビジネスモデル・資産などは、300万円からスタートした自己資本とその後に調達した他人資本、主に銀行からの借入金をもとに作り上げてきました。ただ、一方的返済モードになってからは新規の借り入れは実施しておりません。

ところが、バランスシートは見る人が見ればよくわかるほどにいろいろ痛んでいます。これを修復していかないといけないのですが、その原資は売掛金の回収、不良資産の売却、在庫の圧縮、そして純利益、資本金の増強などが考えられます。

まぁ、結局はやることやったら利益を堅実に産んでいけ!ということなんですけどね。

ただ、資本政策は思い込みに縛られずに柔軟に検討してみてもいいんじゃないかと思います。

6年前までも何度か増資してきたんですが、それは銀行から調達するのと同じ感覚で運転資金として利用するためでした。ただ、5年前に業務改革断行してからは、資金の調達コストをかなり意識するようになりました。例えば財務基盤安定するまでは配当等は見送って、増資で得た資金を有利子負債の返済に回すとか。実際そのようにしています。将来的には配当性向高い経営にシフトして株主の方々に配当を相応の利回りで実施する予定です。筆頭株主は僕なんですけどね(笑)

とにかく、将来利回り期待していただいて増資を実施し、今現在社外に出て行っている借入金の元金、利子を少しでも早期に減らそうというわけです。キャッシュアウトしている金額はそこそこまとまっているので、これが止まれば(無借金状態になれば)、それがそのまま税金と配当原資、内部留保にあてれます。事業としては、配当などの利回りを上回る利益を上げることにまい進することになります。

社内のメンバーに増資に応じてもらい、自分たちの会社という意識を持って将来価値を高めるためにビジネスモデルのブラッシュアップや新たな資産作りに励んでもらうのはお互いにとってメリットあると思います。これは取引先や地域の方々相手でも成立する考えです。Gofieldでは既に役員、社員以外の株主の方が20人近くいらっしゃいます。現在も実は第三者割当増資を進めていまして、確実に株主数が増えます。

「経営権とか大丈夫?」

と思われるかもしれませんが、僕にとってはメリットの方が大きいですね。緊張感を持って監視いただいているのが逆に心地いいんです。株主の方々には毎月速報の数字を報告して、とにかく情報公開を徹底しています。そして温かい声をかけてくれるのが嬉しいですね。みんなのために利益を産もう、資産価値を高めよう、という気持ちになります。極端な話、僕に代表者としての力量が足らないと過半数の方が判断されれば優秀な人材に交代もやむなしと考えているぐらいです。

もちろんあまりに不安定な状況だといろいろ皆さん心配されるので、拒否権(1/3以上)は僕個人で単独で持っているのと、親族にお願いして株主になっていただいてたりはします。

なんにせよ、オーナー企業を脱するのは悪いことばっかりじゃないですよ(笑)。なんかどこかから無理を言われて困った時に、

「いやぁ、僕はそれでいいと思うんですが、実は僕って筆頭株主というだけでオーナーじゃないんですよ。他の株主さんの手前ちょっと無理そうですねぇ・・・」

って逃げたりできます(笑)

と、長々と書いてきましたが、このあたりの話に興味ある経営者の方はお気軽にご相談ください。コンサル料などはもちろん必要ないですので、ランチかお酒しながら雑談しましょう。

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