先日書きましたとおり、なんとか萩往還マラニック70kmを完踏してまいりました。
制限時間を含めた過酷さで言えば、今の僕には三月の小豆島100kmの方がきつかったかもしれませんが、2年前の12分オーバーでの悔しさが晴れない日々だっただけに油断できません。それゆえ、事前の準備は体調面、トレーニング面、装備面、戦術面とほぼ万全で臨めたと思います。
6時のスタート時間を緊張することもなくむかえて、第2ウェーブでスタート。萩往還の入り口までロードの坂道です。焦ることもなくマイペースで。萩往還に入って石畳の急登。2年前は既にここでバテ気味でした。今年はこの先のコースがある程度頭に入ってるので、「ここは苦しいけど踏ん張ろう」という感じでぐいぐいいけました。そこからのロードの下りはフォアフット気味の着地で飛ばします。その後、2つの峠を越えるのですが、とにかく体が走りたそうならどんどん突っ込んでいこうと下りはもちろん登りでも走りました。けっこういけるもんですね(笑)
何がモチベーションを上げるかと言うと、140km、250kmの部をフィニッシュ目指して頑張っている方々とすれ違うことです。歩くのもやっとな感じでも、前へ前へ進んでいる肉体から放たれるオーラが物凄いんです。畏敬の念といいますか、本当に素晴らしい挑戦です。
折り返しの「陶芸の村公園」には家族が応援バスで駆けつけてくれてるので、到着予想時刻を携帯電話で告げます。2年前は11時30分でしたが、今回は10時40分に到着。慌しく再スタートした前回と違って、ゆっくり家族でお弁当食べます。着替えて復路の荷物の準備もして11時に再出発。前回よりも40分早く再スタートできました。なにより体のダメージがほとんど無いのが嬉しいです。
そこからは周囲の方に負けないぐらい頑張ってペース刻みました。途中、コンビニで軽めのビールで喉を潤おして体の力を少々抜きます(笑)。残り15kmぐらいまでは登りもできるだけ走って貯金作りました。さすがに足の甲、太ももの外側、膝の裏、といろんなところの筋肉が張って痛くなってきましたが、もう気のせいってことで走り続けました(笑)
ただ、この頃からいつもの終わってしまう寂しさがこみ上げて来て、登りは無理して走らず、のんびりと脚を進めることにしました。前回脚が痛くて降れなかった最後の急坂は、事前に先輩ランナーのSさんに作戦を聞いていましてそれを実践。おぉ!ほんまにガンガン降れる!
フィニッシュ直前に家族と再会し、念願の子供たちと手を繋いでのゴールが実現。サロマやあちこちの大会でよく見る風景ですが、僕も一回、これをやってみたかったんですよね。時間は10時間41分。前回よりも一時間半短縮できました。これがこの二年の成長かなぁと感慨深いところでした。
フィニッシュしたらかみさんや子供たちと抱き合って泣くかな?感動して号泣かな?と思ってたんですが、なぜかそんな感じになりません・・・。「しんどかったー!」という率直な想いは口から出たんですが、泣くまでには至ってません。やはり、さらに困難な目標、サロマ湖100kmが目前に迫っているからでしょう。
そんなわけで、いよいよ2013年のサロマ湖100kmウルトラマラソンは54日後です。頑張ります。