たけしさんの新書、「間抜けの構造」を読みました。もうタイトルだけで充分笑えます(笑)。
のっけから間抜けの事例が豊富でその後、漫才の「間」、落語の「間」、テレビの「間」と続くんですが、「間」の重要性がつくづく感じられます。「空気を読む」というのに近いかもしれませんが、僕個人は「空気を読む」というのはほんと嫌いな言葉です。対して、「間」というのはうまく進めるために、必要な感覚と言う感じ。タイミングなども要求されますからね。うーん、うまく説明できないな。
「間が悪い」ことになると「間抜け」になるんですが、「間抜け」にも「愛すべき間抜け」と「愛されない間抜け」がありますね。
この本読んだ後、周囲のやり取りの「間」が気になってしまって、「おいおい、間抜けやなぁ(笑)」と感じることが増えてしまっています。逆に、「その間は天晴れ!」ということも。
僕の場合、知り合ってから20年以上になるかみさんと仲良く続いているのも「間」があっているんじゃないかと思います。呼吸のタイミングの計り方などをお互い熟知しているというか。漫才師でもコンビを組んで10年ぐらいかけて「間」を作っていくようです。
社内外の会議でも「間」が悪い会議がけっこうあります。僕に仕切らせてもらって参加者の「間」をうまく調整していけるものは楽だし、面白いのですが、「間」の悪い人が司会進行している会議はほんと辛いですね。苦行です(笑)。なので、できるだけ「間」の悪い人が仕切る場には出て行かないようにしよう、と最近心に決めています。
「間」の話は、夫婦関係、恋愛、プレゼン、営業現場、会議と様々な場面でかなり重要なことなので、たけしさんの毒舌のこの新書、お勧めですよ。半分笑いネタです(笑)
ただ、ラストの死生観も語っているあたりは65歳になるたけしさんの遺言めいた感じがしていて、なんだかちょっと心配です。いつまでも僕たちを笑わせてくださいね。