12/052012

高松に必要なのは企業城下町の「城」ではなく、ゲリラ戦に強い「砦」

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日経新聞などを読んでると、連日「企業城下町から城が消える!」といった記事が目に入ります。工場の海外移転や生産規模縮小などで、地方都市からごっそり雇用が失われる話です。

最初に入った日立製作所では三ヶ月に渡った工場実習で僕は企業城下町とはこういうものかぁと肌で感じました。その大型工場が電機メーカーを中心にばんばん撤退するのですから、働き盛りの年代を中心に影響は恐ろしいですね。

他人事ではなく、僕の住んでる香川県でもコスモ石油や東京製鐵などかなり多くの工場、事業所が規模を縮小や撤退をしています。

緊急雇用対策など行政も頑張ってきてますが、それも息切れしそうな感じですね。

グローバルな勝負にさらされている企業が人件費の内外格差に限界を感じて海外に出て行くことはなかなか避けられません。しかしこのままでは特に地方では雇用の縮小になってしまいます。

根本的には産業構造の転換だとは思うのですが、その向かう先の「業態」はなんなのでしょう?

たぶん頭の固いおっさんだけで考えても無理なんじゃないでしょうか。ましてやお役所に任せても無理でしょう。ここは、若者、女性を含めた新しいアイデアをわかせる頭に委ねることが大事だと思います。

規制緩和とエンジェル税制の充実、NPOへの寄付税制の充実などを図って、思いもつかなかった起業のタネがたくさん蒔かれる地域にしていかないと。役所は変な企業の延命策に加担しないこと。

そして僕たちは優秀な若者や女性、とんちんかんな面白い人、セミリタイヤしたお金持ちの方などが移住したくなる魅力的な土壌作りにまい進しなくてはと思います。

この高松の地に必要なのは企業城下町を形成するような大きな「城」ではありません。必要なのは笑顔の絶えない、小さなたくさんの企業からなるたくさんの「砦」です。そしてその砦は無数のトンネルで繋がれていて、ゲリラ的に世界を相手に勝負するのです。

高松の皆さん、総力戦ですよ(笑)!

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