長くここを読んでくれている方々は、森田はものすごマンガ好きで、しかも女性作家さんの作品がめちゃ好きだってことはご存知でしょう。これは、6歳上の姉ちゃんの存在が影響していて、小さい頃から家の中に「なかよし」「りぼん」「マーガレット」などが常に転がっていたのです。まぁ、実家は散髪屋でして、店に行けば今度は少年誌、青年誌がごろごろありまして、少年心を刺激するエロい漫画も無料だたくさん読める環境で育ったのでそれはそれで影響されてるんですけどね(笑)
今のお薦めは、「ホタルノヒカリ」で有名な、ひうらさとるさんの最新作、「うらら」。
これは、瀬戸内の架空の島を舞台にした物語。年下夫が浮気相手とデキ婚して、29歳でバツイチで・・・そして、島で恋と人生立て直し(帯のまま)なわけですよ。
この島というのが、読んでると僕や皆さんが行ったことある、「あの島」のような「その島」のような感じでして。アートフェスから二年後っていう設定もあってほんと身近に感じます。某うどん県のにぎわい某出課さんなどは、これ1万冊ぐらい買って、配布したほうがええですよ。変なパンフとか作らずに。マジで。
読んでると初めて男木島や豊島を訪れた時の、なんだか懐かしい、それでいて新しい、不思議な感覚が主人公の「美音(みね)」を通じて蘇ってきます。自然と涙ぐんでしまうような。もう一回追体験しているような感じです。
もちろん、美音さんも、そして僕も島の方々から見れば外の人間ですので島の方々の想いとの微妙な違いはわからずじまいなのかもしれません。それは今後のストーリーの展開に注目ですね。
なんだかいろんなことをとにかくいったんストップして、島に旅に出たくなる一冊です。
四の五の言わず、うらら島にみんな来い!