06/262012

サロマ湖100km、ウルトラマラソンへの道(前編)

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第27回サロマ湖100kmウルトラマラソンから昨日帰ってきました。

結果的には2年連続で完走できなかったんですが、この一年の成長と今後の課題を実感できた一日だったので、記録として残しておきたいと思います。

まだ走ってない人や、ちょっと走り始めた人に、

「よかったら大会に出ませんか?感動の質がひとりで健康づくりでやってるのとぜんぜん違いますよ」

と誘ってもなかなか腰が重い人が多いんですが、同じような想いだった僕でも毎年挑戦するほどになったかの一端を感じてもらえればと思います。僕も2年前の50kmに参加した時は、周囲のラン友達がしきりに感動したレポートを書いてくるもんだから、

「そんなにいいんなら一回出ておくか」

ぐらいの軽いノリだったんですよね(笑)。そのレース、灼熱の中、50kmを制限時間ギリギリで完走して、ウルトラマラソンの面白さを実感してしまったのです。レポートを今読むと、無謀ですね(笑)。

灼熱のサロマ湖ウルトラマラソン

とは言え、僕の限界はそんなものだろうと考えていたら、ちょうど60kmの大会があるってことで出場。これに完走したら、サロマ100kmに挑戦しようと言う感じでのエントリーでした。

激走!丹後ウルトラマラソン60km

こちらも今読み返すと青いですね(笑)。いやぁ、挑戦って素晴らしい。で、翌年、サロマ湖100kmに挑戦することになりますが、その前にトレーニングのひとつと思って、萩往還70kmに出場。50km、60km、70kmときて弾みをつけるつもりでした。

萩往還マラニック、70km走ってきました。

70kmを12時間なんで楽勝~。とまでは思ってなかったですが、どこか隙があったんでしょうね。想像以上の山の中のアップダウン。膝の痛みに耐え切れずスピードがダウンしてしまいました。最後の関門まではイメージどおりだったのに・・・。僕にとって膝痛がある限り、これ以上ウルトラマラソンへの挑戦は無理かもしれない。そんな想いのままサロマ100kmの日を迎えました。

サロマ湖100kmウルトラマラソン、完走ならず!

正直、必要なスピード、心肺機能、脚力、筋肉、補給の練習、膝痛対策、何よりトレーニング。いろんなことが不足していました。それをレース前にも実感しつつも、まずは出場してみないとわからないと思って出場しました。35kmまではまだレースメイクできてましたが、その後ぜんぜんダメダメ。全体からしてみると、100kmなんか無謀、箸にも棒にもかからない感じ。

なんにせよ、長距離の練習ができるだけの脚、特に膝を持たないとこれは無理だと感じました。そこから焦らず、スロージョグに徹して、一回あたりの距離は短くてもいいから膝周りの筋肉がつくことを目指しました。ところがなかなかこれがうまくはいきません。

そんな僕でしたが秋の終わりぐらいに、フォアフットの話を聞きます。足の接地をかかとではなく、前足部にするという走法。これを知ってからなんとなく着地の時、足の指の付け根あたりを使うイメージを持って走ってました。意識してないと踵からおりるのですが、まぁ、特に気にせず、意識した時だけって感じで。ですが、いつの間にかフォアフットに近い着地になってたようです。

それが実感できたのが、今年の3月の小豆島100km。

小豆島・寒霞渓100kmウルトラ遠足、なんとか完走

それまで10kmでも出ていた膝痛が100km走っても出なかったのです。原因をいろいろ考えたのですが、フォアフットに切り替えたことしか考えられません。向こう脛が痛かったのですが、実はこれこそフォアフットに切り替えた時の初期症状。まだそのあたりの筋肉が追いついてなかったんですね。これはけっこう自信になりました。

膝痛から解放さえされれば、課題だった長距離練習ができます。いくら5km、10kmの練習を積んでも、42.195kmを超えてからの精神的に追い込まれた状態の克服練習にはなりませんからね(笑)

ひとりで、70kmとか55kmの練習を実施して、サロマ100kmへの準備を重ねました。

事前に時間切れで足りないなと感じたのは、

・42.195kmまではスピードも要求されるので、そのスピードアップ練習
・42.195kmを超えてからも、7分半を維持して走る練習

この二つです。しかし、小豆島以降、考えられる準備と練習は後悔なく進めることができました。

そしていよいよ本番を迎えます。

(続く)

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