05/292012

若手メンバーを司会者としてデビューさせ、コンダクターに育てる

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僕は社内のメンバーと月に一度は個人面談の時間を持つようにしています。話を聞いてると、会議中に眠くなったり、打ち合わせの時の記録が要領よくいかない、というような相談を受けます。

これはやっぱり「当事者」になれてるかどうかじゃないかなぁと思うのです。もっと具体的には「指揮者、コンダクター」になれてるかどうか?

僕も社会人デビューした頃は、会議は眠いし、議事録はいい加減で叱られてばっかりでした。ところが、当時の僕の上司が凄いのは、半年ぐらいから主だったお客さんとの会議や打ち合わせにおいて、僕に司会進行をさせるようになったんですね。こうなると、事前に勉強も必要ですし、参加者ひとりひとりの立ち位置の把握や、出た話題に対する状況判断など、入念な段取りと高度な集中力が求められます。

当然、眠くなる暇はないですし、何より自分が中心で進めることにより内容把握のレベルが極端に高くなりました。議題の問題点に対する洞察や落しどころなど会議自体のコアな部分の把握ができるんです。おまけの部分はおまけの部分として記憶できたり。なので、メモの量は少なくっても、すらすらと議事録が書けます。将棋の棋譜をすらすら振り返れる感じですかね。

もちろん、僕の知らないところでお客様に「若手の森田が司会しますが、フォローしますのでなにとぞ・・・」と上司が根回ししてくれていたのかもしれません。そういう協力してくれるお客様と信頼関係を築いておくことも大事ですね。

会議だろうとプロジェクトだろうと、「俺がコンダクターなんだ!」という意識で臨めると結果的に中身の頭への入り方がぜんぜん違うので楽ですよ。

若手を育てたい場合は、形式的でもいいので「司会者」としてデビューさせることをおすすめします。

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