05/252012

歴史ゲームから考える。権限委譲して戦略を思考する時間を確保。

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高校時代に買ったパソコンで最初にやったシミュレーションゲームが「信長の野望」でした。その後、パソコンだったり、据え置き型ゲーム機だったりと変遷はありましたが、「三国志」と「信長の野望」は何回やったかわかりません・・・。最近ではiPhone版にも手を出してしまいました(笑)

そんなコーエーブランドの歴史シミュレーションゲーム。一国からスタートして隣国とせめぎあい、やがて天下統一!っていうパターンなんですけど、統治する国の数が増えてくると、自分で全部経営するのがしんどくなります。かといって、中途半端な武将に国の経営を任せてしまうと、

「なんて経営してんねん!民忠誠度がゼロやんか!」

みたいなことがしょっちゅうおきます。あと、成長も何もなくってうんともすんともひっそり。

「ほんまにこいつ経営してるのか?」

という事態も。

だからと言って、十数カ国に増えた国の経営を全部自分でやってたらパソコンの反応も悪かった昔ならほんと数日徹夜覚悟でした。トイレ以外風呂も入らずご飯も画面の前(笑)。

やはり権限委譲は重要です。任せて武将自体の成長を促す。口出したい場面もグッとこらえて権限委譲したからには任せる。ただし、戦略を描くことと、フォローだけはしっかりする。

今から思えば歴史シミュレーションゲームは、中小企業経営を鍛えるシミューレーションだったのかもしれません。

中小企業は代表者の営業力がとても重要です。組織マネジメントもあくまで代表者の仕事でしょう。僕もそう思って創業から10年経営してたんですが、一昨年からどんどん権限委譲するようにしてきました。


だって徹夜するの嫌ですもん(笑)


まぁ、それは冗談なんですが、権限委譲を進めることで担当取締役が経営者として育ち、今度はその取締役から委譲されたマネージャが、真にプレイングマネージャとして自覚し、そのマネージャから委譲された担当者は思考停止せずに自分で考えるメンバーへと成長すると思うのです。

権限委譲を進めることで空いた時間を僕や経営陣は戦略を思考したり、ビッグディールを追いかけることに時間を割けるようになります。とにかくマイクロマネジメントから脱却することです。

経営者の友人たちからは、業績が悪くなっていくのではないかと心配されますが、少なくともここ数年、権限委譲を進めれば進めるほど増益につながっています。

また、権限委譲した相手に100%を求めるのではなく、20%~30%でもなんとなかる!という仕組みを戦略的に作っていき、ダウンサイドのリスクには耐えられるようにして、アップサイドに振れた場合はラッキー!という姿勢が重要かもしれません。

それが難しいんですけどね・・・。

なんにせよ、権限委譲を進めていくと本当に僕が実行しなければならない、僕にしかできない仕事というのが鮮明になってくることは事実です。

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