企業経営者の方と話していると、キャッシュフローにおいて「営業活動」「投資活動」「財務活動」とそれぞれのキャッシュフローがごちゃまぜで進んでるケースがありますね。
かく言う僕も資金繰りに苦労する時はそんな感じでした(汗)
本来、借入などの「財務活動」で調達した現金なのに、それが銀行口座にあるだけで一息ついてしまって、「営業活動」自体はマイナスにも関わらず具体的な施策をしないまま先送りしてしまったり。
財務基盤の確立には増資、借入などの「財務活動」から得たキャッシュを「投資活動」に投入し、結果として「営業活動」からのキャッシュフローをプラスにするわけですが、やはり最終的には「営業利益」が赤字なのか黒字なのかを重視せねばなりません。
売上高から売上原価を引いたものが売上総利益
売上総利益から販売費及び一般管理費を引いたものが営業利益
この営業利益はまさに「本業で稼いだ利益」ですので、もしここが赤字なら何がしか対策をたてねば、いくら「財務活動」で当面の資金繰りをしたところで抜本的には厳しい状況のままです。
気をつけなければならないのは、営業利益を黒字にするために、画餅な新事業計画のもとで安易に借入をして無謀な投資をして営業赤字を拡大してしまうケース。僕の4年前の苦労はまさにこれでした。
順番としては目の前の既存事業において営業赤字になっている原因を分析して優先度高いものから対策を進めることでしょう。不確実性の高い時代においては、過大な売上計画は作らず、ダウンサイドのリスクを最小限にしていかねばなりません。固定費が大幅に増えてしまうような計画は特に要注意です。