僕の住んでる香川県は人口10万人あたりの交通死亡事故数がワースト上位というのがずーっと続いてます。昨年も全国ワースト1位だそうで・・・。
先週の新聞によると、来年度予算では道路の標識・標示をより目立つように「高輝度化」したりといったハード面と、高齢ドライバー向けのスクール開催などのソフト面から対策するようです。これは効果あるでしょうからぜひぜひ。
僕が個人的に感じていることは、「ゆっくりでええやん。」というマインドに切り替えられるかどうかというところを重点的に攻めてはどうかなと思います。
僕は大学に入って最初の夏に自動車運転免許を取得しまして、それからは帰省のたびに親の車を借りて遊びまくりました。名古屋で働き始めてすぐに我慢できずに中古の車を買っていらい、もう車のない生活と言うのは考えられずにきました。30代前半ぐらいまでは、
「できる限り飛ばす」
運転をしていたなぁと思います。
「この路線は警察あまりいないから飛ばす」
「前の車は覆面パトカーじゃないから飛ばして抜く」
「あのオービスはダミーだから遠慮せず飛ばす」
「黄色信号から赤に変わりそうだけどまだ大丈夫だから交差点に突入」
「のんびり走ってる車を後ろから煽ってでも飛ばす」
今考えるとひどいものでした。それが大事故の原因にはなっていないのが不思議なほどです。まぁ、結果的にいまだゴールド免許ではないのですが(笑)。(あれ、こんなこと書いてるとまだ時効じゃなくって警察のお世話になるのかな・・・?)
それが、子供を乗せて走るようになってからですかね。
「おっと信号がもうすぐ黄色。減速して次を待とう」
「僕は急ぎませんからどうぞお先に」
という感じで、もうゆっくり運転するようになりました。ゆっくりでええやん、という。
ひとつ早く信号を通過することに意味を見出すのはなかなか難しいですよね(笑)。同じように交差点で右折する時に、いくら後ろからプレッシャー来てても、気にせず、ほんとうに安全な間隔で進むようにしています。数台通過が待てない理由は僕にはないですから。
生き方というかライフスタイルと言うか、ここ数年で考え方が「まぁ、ええやん。ゆっくり行こうよ」となって来てると思います。それが震災でもうひとつステージが進んだと言うか、「無理を重ねるより、本当の幸せが何かをゆったり考えよう」という人が増えてるでしょう。
なので、交通事故対策も、この生き方に対する考え方のパラダイムシフトの波にのって、
「運転もゆったりまったりしましょうよ。」
の方向でみんなが考えるように何か施策をしてはと思います。うん、「ゆっくり」よりも「ゆったり」の方がいいかもしれませんね。
僕の場合、ジョギングもスピードを追い求めず、「ゆったりまったり楽しもう」という頭に切り替えてから故障が大幅に減りました。
まずは「考え方の切り替え」じゃないかなと思うんです。
「せまい日本そんなに急いでどこへ行く?」
という懐かしい標語は秀逸だと思います。全国で一番狭い香川県。ほんとそんなに急がなくても大丈夫です。ゆったりまったりしましょうね。そして、たまには自分の脚で動くことの楽しみを再発見するといいんじゃないでしょうか?