昨夜、NPO法人アーキペラゴの総会に向けた理事会とその後の懇親会を終えて酔って帰宅すると、萩往還マラニックの実行委員会から茶封筒。あぁ、参加募集案内がまだ来る時期なんだなと気にしませんでした。というのも、今年はGWは家族会議の結果、山口遠征は断念していたのです。
今朝、そのまま捨てるのもなんだな、と思って封筒を破って中を見てみると、大きな写真が入ってます。
「ややや!?」
昨年の70kmの僕のフィニッシュシーンじゃないですか!
正確に言うと、制限時間を12分ほどオーバーしてのフィニッシュです(笑)。
詳しくは、
文字通り、野を越え山を越え自分との過酷な、しかし楽しかった12時間12分の旅のことが走馬灯のように思い出されます。
同封されてた思い出記録集を見てみるとタイム計測してくれてた中で、僕が一番最後のフィニッシュだったみたいです(笑)。大会関係者の皆様、僕を待っててくれてほんとありがとうございます。しかも、こんな素敵な写真まで送ってくれて大感謝です。
最大目標は6月のサロマ湖100kmウルトラマラソン完走ですが、目の前のこととして3月10日に「小豆島・寒霞渓100kmウルトラ遠足(とおあし)」が迫ってます。16時間の旅です。
順調に調整してきていたのですが、先週の金曜日に謎の左膝痛が発生。僕は過去、ずーっと右膝痛に悩まされていて、それをどう克服するかがトレーニング、本番での課題でした。その分、頼りになる「左膝」だったわけです。
それが急に痛み出したので、けっこうショックでした。ジョグ師匠のひとりであるtaruさんに相談したら、「メンタル痛ですよ(笑)」とのこと。いやいやいや、こんな曲げただけで痛いのはなんかトラブルに違いない・・・。と思って、実はもう小豆島は回避かな・・・。とも考え始めてました。
日曜日の夕方、おばあちゃんちに野菜をもらおうと思って、最初の写真みたいに娘と二人で歩いていたんです。娘が、
「おとうさん、はしろうよ」
僕はいや、ちょっと今は膝が痛くってね・・・と言いそうになったんですが、スローペースで踏み出してみました。なんだか走れますね(笑)
まだ半信半疑な僕は昨日の朝、いつもの公渕池の堤防に立ちました。そして走り始めました。「痛くなるんじゃないかな・・・」と思って走り始めると、やっぱり痛い。ダメじゃん!と100mぐらい走って引き返そうとしたんですが、
「いや、まてよ。歩いてでもいいから4km一周してみよう。少々痛くっなったらそのことをきちんと形成外科なり接骨院の先生に言えばいい。まだ情報が少ない。」
と考えて前向きに走り始めたのです。すると、1kmもしないうちに痛みはまったくなくなります。やばいかな?と思って歩き始めると逆に違和感。走り始めると快調。
「うーむ、これは小豆島は歩かずに、ずーっと走りなさいってことかよ(笑)」
と僕は池の周回路でひとり半笑いになりながら後半気持ちよくいつものペースで走りきりました。この瞬間、本当はどうあれ「メンタル痛」だったんだと決めました。
そして今朝の「萩往還のフィニッシュシーン」の写真。
あんなに苦しいし、痛いし、何度ももういいや、なんでこんなことやってんだろうと思ったのに、一歩一歩自分の足で家族と友人たちが待つフィニッシュを目指したじゃないか。そして最後は子供たちと走る力がまだあったじゃないか。
がぜんやる気モードになってきまして、今朝も元気に走ってきました。
残り12日。迷うことなく、そして悔いなく準備をして3月10日は16時間、100kmの自分の足で駆ける島旅を思う存分楽しんできます。