あんまり詳しく書くとなんですが。
年齢はいろいろなんですが、そこそこ社会人経験積んだ男性の方から、
「森田さん、ちょっと久しぶりに話しませんか?」
という感じでお誘いをうける事があります。人と話をするのは基本好きなので、晩ご飯などをご一緒します。
ビジネスや日本経済の行く末など話題になった後に、その方自身の仕事に対する考え方などの話になっていきます。僕も乗ってきて、新しいビジネスのアイデアなんかを披露して話題を盛り上げようとするんですが、その方はそんな新しいことには興味を示してきません。で、いきなり、
「ところで、森田さんのところで雇ってもらえませんか?」
と落ち着きます。よくよく聞くと、
「安定したいんです。」
とのこと。どこでどう間違われているんでしょう・・・。
零細企業で安定を求めるのはかなりの判断ミスと思います。企業自体の存続も厳しい上に、安定雇用なんか夢のまた夢じゃないでしょうか。こういう場合はほとんどその方個人が持ち合わせてる強みなどはまったく見えなくって、その人と一緒に働いても素敵な未来になりそうな気配ゼロの方ばっかりなんですよね・・・。まぁ、当たり障りの無い様に酔ったふりして解散するパターンになります。
が、逆パターンもあるので捨てたものではありません。
ひととおり近況報告しあった後に、さくっと、
「こういう新しいこと考えてるんですけど、森田さん、何か思いつきませんか?」
という感じで話が転換して、どんどん具体的なビジネスレベルの話になっていきます。お互いの持ってるものを考えて、足りない部分をピックアップし、新たなパートナー考えるなり、解決方法を見出します。戦略と方向性を確認すれば、
「じゃぁ、次回、担当者レベルも呼んでミーティングしましょう!」
とそこからは馬鹿話に戻るってパターン。投資のフェーズがありますから、お互いリスクテイクするわけですが、ほんと楽しいビジネスのスタートです。
この一年だけでもいくつかこのパターンでスタートして黒字化している事業があります。
社会人経験が浅い間は、雇用を求めていくのも必要と思いますが、一定の経験を積んだ後はそのキャリアなり資産を活かしてのパートナーシップでのビジネス創出の方が僕からすると魅力的です。いいおっさんになってもその人の「強み」が見えないようなボーっとしたサラリーマン人生を送ってきたことがまるわかりな方はちょっと・・・。
ちなみに、本人が「強み」と思ってることが、「それは、あなたが在籍している会社の仕組みとか企業ブランドのおかげでしょう?」というケースも多いですね。裸一貫でも大丈夫ですか?
優秀な人が社員として仲間になることはもちろん大歓迎なんですが、
「もたれかかろうとしている感」
が少しでも滲み出てる人には拒否反応出ちゃうんですよねぇ。