02/092012

拘束力のない団体こそガバナンスの再構築を

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10年以上前から何度か言ったり書いたりしてきたことですが。

会社や学校は就業規則や校則というものである程度拘束力がありますね。また、習慣上、毎日出社、登校して所属意識第一位のひとたちの集合体でもあります。目的も「利益を出す」「サラリーもらう」「教育する」「受験に勝ち抜く」「社会人に向け必要な技能を身につける」などと比較的明確なのでぶれません。

ところが、NPOだとか組合、任意団体だとか副業メンバー主体で構成された株式会社、社団法人や愛好会的なものは一般的な会社や学校ならあたり前の「所属意識」やら「目的」やらもぶれやすく、その結果、責任が曖昧になってしまい、なかなか運営がうまくいかないということが発生します。

これを解消し、目標のペースで事業なりを進めるにはいくつか解決方法があります。ひとつは、ガバナンスの再確認、構築です。

どのような団体でもステークホルダーがいると思いますが、例えばNPOなら会員、理事、理事長、事務局長、事務職員、ボランティア会員、受益者、行政などなどがそれにあたります。それぞれの役割を明確にした上で、

・会員総会で選任された会員の代表者が理事である
・理事会で選任された役付き理事が理事長である
・理事会で委託された業務を実行するのが事務局長である
・事務局長が採用したのが事務職員である
・理事会で事務局長の報酬などを決定する

などをきちんと順序だって確認する必要があります。けっこう曖昧なままが多くって、「なんちゃって理事」とか「責任薄い理事長」がはびこる原因になります。きちんと会員総会での決議事項、理事会での決議事項、理事長・事務局長への委託事項をおさらいしないといけないですね。そしてそこに書かれていることを実行する気がない人、責任持てない人には去ってもらい、機能するガバナンスを再構築せねばなりません。その上で、リーダーが誰なのかを明確にして(名誉職的な理事長とかも多いですからね)、そのリーダーがリーダーたる動きのできる体制であることを再確認しましょう。リーダー不在はもっとも危険です。リーダーがリーダーとして振舞う理由を確認する作業が以上のプロセスと思ってもかまいません。

書いてて自傷行為のような気がしてきました(笑)。

(って、長くなったので続く・・・)

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