今日は何を書いてもスティーブ・ジョブズが亡くなり、何か世界にぽっかり穴が空いたような感覚を埋めることはできないかもしれませんが。
僕自身は、1993年ぐらいから1997年ぐらいまではMac信者でしたが、その後Windowsに浮気しました。僕がMacを使っていた時期はスティーブ・ジョブズが追い出されていた時期の後半で、そういう意味ではスティーブ・ジョブズの魂のこもったMacはあまり触ってないんですよね。その後も個人的に何台か買ったんですが、使わないまま手放しました。
そんな僕ですが、今ではiPhoneにiPadがない日常は考えられなくなってしまっています。次のワクワクがスティーブ・ジョブズから発せられないことが確定してしまったことは残念で大きな寂しさです。
社会人として国産コンピューターメーカーに就職した僕が、シリコンバレーの企業に憧れて外資のコンピュータメーカーに転職し、ネットの時代を感じて起業したわけですが、そういう自分の人生を振り返ってみても、ひとつの時代が終わったように感じます。具体的に何がというわけではないのですが。いつの間にか、メインフレームやワークステーションの時代が終わっていた、というのとはまた違う空気を感じます。
そして今日、このぽっかり空いたような穴を面白い、楽しい、ドキドキワクワクすることで埋めようじゃないかという思いもあります。もっとそれは身近な温かい、ほっこりとしたモデルかもしれません。それを個々人が、みんなが少しずつでも考え始めるような気がするのです。
中島聡さんがご自身のブログで、豊かさの定義をされています。
「『豊かさ』と聞いて、思い浮かぶものは?」という質問があった。おちゃらけて「胸!」とか「原子力エネルギーの平和利用のもたらす電力」と答えても良かったのだが、素直に「自然、太陽、家族、笑顔、ゆっくりと流れる時間、おいしい食べ物。」と書いておいた。
豊かさとは、「自然、太陽、家族、笑顔、ゆっくりと流れる時間、おいしい食べ物。」
これを読んで、「僕の近所とか、男木島の話じゃんか・・・」と思ったんですが、中島さんも瀬戸内海の小さな島「鵜島」で感じられたようですね。
次の時代を埋めるものはこういったところから出てくるんじゃないかなぁと思います。(みんな言ってることですけど)
みんなで、背伸びせず、ゆっくりと深呼吸しながら、そして前へ歩き始める時がきたんじゃないかなと思います。