05/182011

までいの力

までいの力
までいの力
posted with amazlet at 11.05.18
SEEDS出版
SEEDS出版
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この本は、現在計画的避難が求められている、福島県の飯舘村のお話。出版自体は地震、事故発生前に進められていて、「はじめに」やカバーを除いて、3.11以前が前提の内容。

村が平成の大合併にのらずに、独自の未来を考え、「スローライフ」をスローガンにしようとした時に村の皆さん、なんかしっくりとこない。ある方が、

「スローライフって、『までい』ってごとなんじゃねーべか?」

と呟いたことから、飯舘村の「までいな村づくり」が始まった。

元々「までい」とは、「真手(まて)」で、両手、左右揃った手を意味し、丁寧に、心・愛をこめて、てまひまおしまず、もったいない、節約する、思いやりを持って、大切に・・・。というスローライフを超越した言葉なんだそうです。

本の中で紹介されているオリジナルな様々な「までい」な施策は、ほんとまぶしくって、イキイキとしていて、「美しい村」。コミュニティの単位などを考えてもある意味理想形だなぁ、と感じます。

それゆえに、今日現在の置かれている立場とのギャップがほんと凄まじい・・・。今朝も福島市に移る高校の寮に、家族と離れて引っ越す高校生のニュースが流れていたが、涙してしまう。

飯舘村の「までいの力」は、きっと今回の事態も乗り越えるだけのパワーがあると思う。しかし、それを僕たちも応援し、支えていかなければと思います。この本は販売収益が飯舘村復興に役立てられるので、まずは、日本の未来を歩んでいた飯舘村の「までいの力」を実感することから始めてはいかがでしょうか。

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