我が家の周りは田んぼだらけ。僕が子供の頃に比べれば雲泥の差ぐらい住宅の数は増えたんだけど、それでも夏になれば蛙の声が凄まじい。慣れてないと寝れないぐらいですよ。というか、東京から僕に電話をかけてきた友人が、「後ろでなんか鳴いててうるさいんだけど」と電話の声が聞き取れないぐらいらしい(笑)
そんな田舎暮らしなので、野の草花はわりと身近です。特に食べられる草花は僕も興味津々。土筆は季節ものだし、シロツメクサやタンポポは「若芽」とかじゃないと美味しくない。その点、ヨモギはわりと長期間食べられるので我が家ではよく食べます。スーパーで葉野菜買うときは、「ヨモギだったらただなのにな・・・」などと考えてしまいますね(笑)
しかも緑黄色野菜なみの栄養価に、食物繊維もたっぷり。これはへんてこなサプリに手を出す前に、田舎に移住してぜひヨモギ三昧な生活を送りませんか?
日曜日の夕方。お兄ちゃんが友達と遊びに出かけました。そろそろ息子もギャングの仲間入りですね。で、おいていかれた娘が寂しそうだったので、ヨモギ採集がてらお散歩に誘い出しました。そろそろ田植えなので近所の田んぼの畦道は草刈がされているか、除草剤を撒かれているので、ヨモギ群落は全滅状態。ところが、近所のため池までいけば土手に立派なヨモギがたくさん。大きな古い葉は堅いので、先端の部分を中心に摘み取ります。
採ってきたヨモギは簡単に掃除して、太い茎などは取り除きます。鍋に湯を沸かして、しっかり茹でます。シュウ酸がこれで除去できますね。その後、すり鉢でペースト状にするんですが、繊維がしっかりしてるので、茹でて水でさらしたあとに、食用のハサミで、できるだけ細かく切っておいたほうが後が楽ですよ。
ペースト状になったら白玉粉と砂糖を。白玉粉が多くてヨモギペーストの水分だけでは足りないようなら少しずつ水を足します。砂糖は好みなので、餡子で食べるとかなら無しでもいいですね。で、しっかり混ぜこねて、耳たぶの柔らかさまでもみもみ。
多少のムラは愛嬌ですんで、適当なところでちぎって丸めます。大きさもバラバラでいいですよ(笑)なんだか怪獣の卵みたいなのがたくさんできましたねー。
あとは、沸騰したお湯で茹でて、浮いてきたら完成!できたてはほんま美味しいですよ。春菊とかほうれん草嫌いな子供でもこれなら間違いなく食べます。
写真で見てお分かりのとおり、ほとんどの工程を娘がやっております。僕がやったのは熱湯使う部分ぐらいかな。小さなお子さんでも一緒にできるのでおすすめです。
仕事から帰ってきたかみさんと、遊びから汗だくで帰ってきたお兄ちゃんに得意そうにいろいろと説明する娘の顔は達成感でいっぱいでした。