一昨日の日曜日。かみさんが終日仕事だったので子供たちと過ごしました。サンポートで行われているイベントをのぞきに行こうとは前夜から話していたのですが、どうせなら男木島まで脚を伸ばしてみようってことで、家事全般をみんなで特急で片付けて、10時発のフェリーにぎりぎり間に合いました。
風は冷たいんですけど、陽射しは春。女木島、男木島に向うフェリーは北に針路を取るので、後部甲板は陽があたってあったかいです。やっぱり甲板で風に吹かれてるのが気持ちいいですね。
誰に似たのか我が息子は知らない人と友達になるのが得意でして、
「こんにちは、どこから来たんですか?」
というノリで気軽に声をかけていきます。旅人の素質充分ですな。この日も高知の須崎から遊びに来ているおうとうさんと息子さんに話しかけてます。
で、あっという間に友達に(笑)。仮面ライダーオーズやら、女兄弟に手をやいているやら、共通話題を見つけてどんどん親密になっていきます。素晴らしい。旅の醍醐味だね。
男木島港に上陸すると、島のおっちゃん達がみんなで焼き網の上で、サザエやカキや自家製たこ判などを焼いてます。今朝採って来たんだよー!ってことで、激安のカキやらを僕らも味わいます。
他にもおばちゃん達が「自家用オンバ」に自家製梅干やワカメ、タコの天ぷら、タイラギご飯など島の幸を乗せて販売してます。安いし、めちゃ美味い。あぁ、書いてるだけで腹減ってきました(笑)
迷路のような島の道を登って豊玉姫神社へ。海がきらきら輝いてます。子供たちが息を切らせ気味に登ってると、おばあちゃんが話しかけてきてくれました。
「ぼくたち、おばあちゃんや毎日何べんもこの坂登ってるんでー」
「えぇ!おばあちゃん、すごいね」
「どこからきたん?」
「えーと、たかまつのそがわ。」
「そがわゆうたら、みきのちかくかいの?ひいまごがみきにおるんやわぁ」
「えー!おばあちゃん、ひいまごおるの?みえないねー。」
いやぁ、社交的な息子を持つと強力ですね。確かに背筋のピンと伸びたおばあちゃんは若々しく、80歳をとうに超えているという話はしんじがたいお元気さ。
元々子供と言うものはそこにオモチャやゲームがなくったって冒険はできるようになってるんですよね。同じ距離を歩いてますが、おそらく僕の運動量の倍ぐらいはちょこまかと動いている感じです。
歩き回って汗をかいたら、昔から子供はジュース、大人はビールと決まっています。オンバファクトリーの縁側に腰掛けて飲むビールの美味いこと!オンバファクトリーでは、アーティストの大島さんのところに島のおばちゃんが発注していた自家用の「オンバ」を受け取りに来てました。おぉ、納品現場に立ち会えるなんてラッキー。すごくキュートなオンバでしたよ。
大島さんとおばちゃんにしばらく島のお話も聞かせてもらいました。僕もアイデアを出す順番だなぁといろいろ思考タイムです。
狭い島だから、フェリーで一緒に来た人とは島の中で何度も再会します(笑)。
一時、この日に上陸した子供たちが全員ぐらいオンバファクトリーの見晴らしのいいテラスに集合。勝手なペースで遊んでます。それにしても海がきれい。
今回は、10時のフェリーで出て、13時40分着で高松港に戻ってきました。パッと聞くと慌しいようですが、ほんまゆっくりたっぷり遊べます。ちょっとお出かけの気分で島旅ができますね。さらにじっくり遊ぶなら、もう一本遅い15時発のフェリーで帰るようにするといいですよ。