NPOの財務データ
ミッション、目標策定、戦略策定は終えているという前提でいいでしょうかね。
・・・・・・。
これがけっこう曖昧なままというNPO/社団法人さんが多いのが実状ではないでしょうか?
会議などに参加していて、枝葉末節がどんどん伸びて収拾つかなくなるのでたまに質問することがあります。
「そもそも、この団体の目標ってなんなんですか?」
すると、なんとなく「ふーん」という中身は返ってくるのですが、説明してくれている理事の方も今ひとつ自信なさげ。あらためて定款の目的を読み返したり、設立時の趣意書を掘り出してきても、
「へぇー、こんなこと書いてたんや。そうそう、これこれ。」
というなんとも骨身に沁み込んでいないことが多いです。設立時に想いが軽かったとは思いませんが、設立準備の諸々で奔走しており、じっくり練ったケースはまれな上、経年の中で曖昧化していってるケースが多いようです。
僕が参加しているNPOでも、
「目標、やりたいことなぁ・・・。もう一回理事長のMさんに語ってもらわないかんですね。」
「そうそう。再度意識を強めたい。」
「できれば短い文章で残しておいてくれません?(笑)」
ということもありました。
経営主体、運営主体が曖昧になりがちなNPO/社団法人だけにより一層、「何のために」の部分を明確にして、ウェブサイトに大きくわかるように書いておく、会員向けのメールでは毎回トップに載せておく、会員の手元に保存してもらえるようなカードを配るなど必要かと思います。
株式会社は、利益を出して雇用者が安心して働けるよう永続する・・・というような、どの会社にも概ね当てはまるミッションのひとつがありますが、それでも、「何のためにこの会社はあるのか?なんのために苦労して創業したのか?」を説明する、経営理念やビジョン、ミッションを明確にしておかないと困った時に冷静に立ち戻る場所がなくなります。
NPO/社団法人の場合は、この点さらに重要です。ボランティアを動員するようなことも多いと思いますが、「なんのために?」が曖昧なままでは共感は得られません。手弁当になってしまっている理事などはなおさらでしょう。
ミッション、目標などは多くの関係者で検討するケースと、誰かがまずは起草し、この指とまれとするケースと二つあります。
いずれにせよ、あまりここでも曖昧な抽象的なものは避けたほうがいいように思います。掘り下げて、掘り下げて、より明確に、より狭く、より具体的にしたほうがいいのではないでしょうか?範囲を広げたりするのは、初期のミッションが達成してからでいいでしょうね。
地球のことより、目の前の川
って感じで狭くしていいんだと思いますよ。エリアを狭くするだけでなく、対象年齢を狭くする、対象業界を狭くする、手段を狭くするなどいろいろ考えられると思います。
財務データをはじめとした、経営主体を明確にしていく作業の前に、まずはミッション、目標だけでも明確にしましょう。
というわけで、ご質問へのストレートなご返事は次回・・・。
自分自身の為に書いている、「NPO/社団法人」向けのシリーズ。なんと問い合わせメールが来るようになりました。ありがとうございます。
財務データの準備と開示が大事なのはわかりますが、具体的にはどういう手順で準備を進めればいいのでしょう?
(参考)
■NPOの財務データ
ミッション、目標策定、戦略策定は終えているという前提でいいでしょうかね。
・・・・・・。
これがけっこう曖昧なままというNPO/社団法人さんが多いのが実状ではないでしょうか?
会議などに参加していて、枝葉末節がどんどん伸びて収拾つかなくなるのでたまに質問することがあります。
「そもそも、この団体の目標ってなんなんですか?」
すると、なんとなく「ふーん」という中身は返ってくるのですが、説明してくれている理事の方も今ひとつ自信なさげ。あらためて定款の目的を読み返したり、設立時の趣意書を掘り出してきても、
「へぇー、こんなこと書いてたんや。そうそう、これこれ。」
というなんとも骨身に沁み込んでいないことが多いです。設立時に想いが軽かったとは思いませんが、設立準備の諸々で奔走しており、じっくり練ったケースはまれな上、経年の中で曖昧化していってるケースが多いようです。
僕が参加しているNPOでも、
「目標、やりたいことなぁ・・・。もう一回理事長のMさんに語ってもらわないかんですね。」
「そうそう。再度意識を強めたい。」
「できれば短い文章で残しておいてくれません?(笑)」
ということもありました。
経営主体、運営主体が曖昧になりがちなNPO/社団法人だけにより一層、「何のために」の部分を明確にして、ウェブサイトに大きくわかるように書いておく、会員向けのメールでは毎回トップに載せておく、会員の手元に保存してもらえるようなカードを配るなど必要かと思います。
株式会社は、利益を出して雇用者が安心して働けるよう永続する・・・というような、どの会社にも概ね当てはまるミッションのひとつがありますが、それでも、「何のためにこの会社はあるのか?なんのために苦労して創業したのか?」を説明する、経営理念やビジョン、ミッションを明確にしておかないと困った時に冷静に立ち戻る場所がなくなります。
NPO/社団法人の場合は、この点さらに重要です。ボランティアを動員するようなことも多いと思いますが、「なんのために?」が曖昧なままでは共感は得られません。手弁当になってしまっている理事などはなおさらでしょう。
ミッション、目標などは多くの関係者で検討するケースと、誰かがまずは起草し、この指とまれとするケースと二つあります。
いずれにせよ、あまりここでも曖昧な抽象的なものは避けたほうがいいように思います。掘り下げて、掘り下げて、より明確に、より狭く、より具体的にしたほうがいいのではないでしょうか?範囲を広げたりするのは、初期のミッションが達成してからでいいでしょうね。
地球のことより、目の前の川
って感じで狭くしていいんだと思いますよ。エリアを狭くするだけでなく、対象年齢を狭くする、対象業界を狭くする、手段を狭くするなどいろいろ考えられると思います。
財務データをはじめとした、経営主体を明確にしていく作業の前に、まずはミッション、目標だけでも明確にしましょう。
というわけで、ご質問へのストレートなご返事は次回・・・。