12/012010

ニワトリを飼うとは

NZの話、その4。

先日のNZ行脚ではほんと発見や気付きが多かったので、ひとつひとつのネタをじっくり考えて、練って、研究して・・・と思うのだけど、そうやって寝かすと永眠してしまうので書いていきますね。


Ryuさんの家では庭でニワトリを飼ってます。庭には四羽ニワトリがいる状態。

20101125f.jpg

住宅地なので、四羽とも雌鳥。条例だかで飼っていい数なども決まっているんだそうな。

(ここらへんの状況は、Ryokoさんの連載に詳しい)

ニュージーランド歯をくいしばってのんき暮らし

世話はもっぱらメイちゃん、アイちゃんの担当らしくって、この日もキッチンの専用バケツにたまった野菜くず、貝殻なんかをドサッと。

20101125g.jpg

おぉ、一心不乱に食べてますな。ニワトリの皆様。

このニワトリさんたち、毎日各自一個、卵を産みます。一羽の彼女はメイちゃんによると、

「どうしてもおかあさんになりたいらしくって、毎日あたためてるの。」

って状態らしくって、卵を採りに行くと、一個は「産みたて?!」ってぐらい温かい。

なんにせよ、新鮮な卵が毎日食べられるなんて羨ましい・・・。何より、生ゴミの量が劇的に減るって言うか、実質ゼロに近づくことは、わりと料理をする僕なら想像できる。

その上、子供たちが世話をするっていうのが何よりいいよなぁ。我が家の息子、娘にもこういうのさせたいなぁ・・・なんて、メイちゃんが丁寧に説明してくれるのを聞きながら考えていた。

僕の小学生頃も実家ではこういう光景だったなぁと思い出す。世話はなんだかいい加減だったけど、卵を毎朝採りに行っていた記憶が・・・。普通に田舎ならほんの30年前にはあった光景だ。(と書いていて思い出したけど、実家では甥っ子が最近ウズラを飼い始めました)

と、ここまではある意味ありそうな話なんだけど、Ryuさんの庭ではさらにものすごい営みがありました。

文章で書くの難しいんだけど、手製の編まれたニワトリ小屋は移動が可能でして、一定期間立つと、横スライドして、庭の中を巡っていくのです。で、元々ニワトリがいた地面は、「UFOの着陸あと?」って感じの丸い、周囲と違う状態。これが鶏糞やら、なんやらとミミズや菌類の活躍で自然と肥えた土になっているのであります!

徳島の有機農業を勉強している時に、リサイクル型の農法について教えていただいていたことは、内田さんのレポートに詳しいのですが、

アースワーム(ミミズ)が理想的な土を作る 阿波・循環型有機農法の試み

実際に、肥えた土に、ニンニクなどの野菜が育ってるのを見るのはなんとも楽しいですね。

僕が興味深く見ていたら、ケンちゃん、裸足でかけてきて、土の穴に入って土木作業を開始しました。うむ。この光景も素敵。

20101125h.jpg

ニワトリは、このライフスタイルの中ではかなり重要な位置を占めているのですね。なるほど。

「ニワトリ、いいなぁー。飼いたいなぁ。けど、今度家を建てようと手に入れた土地は四畳半程度の庭しか取れないんですよ・・・」

と嘆いていると、そこにいた大人はみんな、

「その土地売って、ニュージーランドに来ればいいじゃん」

と揃って言いました・・・。

ほんと、ニワトリにはいろいろ考えさせられました。恐るべし、ニワトリ。

NEW ENTRY

keyboard_arrow_up

ホームコラム › ニワトリを飼うとは