08/192010

ゆっくり経営、道草歓迎

今年10周年を迎えた株式会社ゴーフィールド。途中、僕個人に関して言えば、他に6社の起業、経営に関わり、今でも1社は取締役をしています。加えてNPOのお手伝いなども。そんなこんなで株式会社ゴーフィールドのことだけで突っ走ってきたわけではないのですが、多くの経験を得ました。

株式会社ゴーフィールド(盛夏バージョン)

常に戦略を考え、それこそ資金繰りで眠れない日も何日あったかわからないぐらいです。元々、大企業である「日立製作所」の文化のいいところと、シリコンバレーのベンチャーである「シリコングラフィックス」の文化のいいところを融合して、素敵な文化の会社を作ろうと思ったわけですが、そんな簡単なものではなく、多くの先輩方に教えを乞い、多くの本を読んで学び、仮説にたって実験的にあれこれやって、それでメンバーを混乱させてもきました。今でもそれは続いています。

ベンチャーというか、零細企業のいいところは、大手に比べて、そのスピードであるというのは間違いありません。トップダウンで朝令暮改大歓迎。日本電産の永守社長の「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」などを心に刻んで、それをメンバーにも徹底してきました。それがお客様の満足度向上にも繋がってきたと思います。他にも管理手法をいろいろ考えて、ある意味「鍛えられたメンバー」として社外に誇れる人材が揃っていると感じます。

ただ、息子と娘が成長してきて、学校に通うようになって、ちょっと考え方が変わってきています。学校の参観など行ってみると、みんないい子なんですよ。話を聞いてても軽いレベルのいたずらぐらいしかやってない。小学校3年生にならないと放課後や休日に子供同士で遊んじゃダメとかも違和感あります。何よりみんな道草しないし。

そんなのでいいのかな?

と本気で考えました。

で、自分の経営スタイルを見た場合、どうにも管理しすぎているなぁと感じました。たぶん、他の中小企業経営者の方々に比べれば、ずいぶん緩くって、各マネージャに権限委譲しまくってて、自律してるとは思うのですが、それでもけっこう介入してると自覚しています。会議の席上、「なんで3日間もかかるの?今すぐやればええやん。」的な言葉を吐いています。

それで方針転換しました。まだまだ僕の骨身に沁みてないのでこうして書き記しているわけですけど。

ゆっくりと仕事しよう。デザインするときもゆっくりやろう。居心地のいいオフィスを作ろう。スピードは重視しないようにしよう。シンプルにいこう。管理しないし、されないようにしよう。深呼吸しよう。よい伝統文化から学ぼう。知恵をめぐらそう。

適度にサボって、道草をして楽しんで、それでも結果を出す。

そんな仕組み作りと仲間作りができていければなぁと思っています。

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