北海道とは思えぬ、気温30度をはるかに超える中、50kmを無事完走してきました。
走ってる時もTweetしながらでしたので、想いの大半を既に140文字以内の積み重ねで放出していて、満足感もあって、このブログで書くパワーが出てこないのですが(笑)
これまでハーフの大会が精一杯で、ハーフ完走時もその場でへたり込んでしまうほどエネルギー使いきりでしたんで、僕が50kmなんて正直夢の夢の心境でした。練習でもいいとこ25kmだったので、ほんと未知の世界。
9分/kmのペースで刻んでも完走できるとのことだったので、それなら大丈夫かなと思っていたら、これが暑さも手伝って容易ではない・・・。まして膝が痛み出したらと考えると・・・。
キロ表示は100kmの部と合流するまでは5kmごとなのですが、国道のキロ表示が1kmごとにあったので、それを使ってどのぐらいで走ったり歩いたりすると1kmなのかを掴むことにしました。9分/kmの場合は、半分程度はきちんと走らないといけないですし、ゆったり負担かけずにと思うと全部走らなければいけない。早歩き術をマスターしてなかったので、僕はじっくり走りで行くことにしました。それはiPhone片手にTwitterしながら走るとちょうどいい感じなのでした(笑)
全国、海外からも届く声援が沿道の声援と連動して、僕の足を元気付けました。いらんこと考えるロスも排除してくれました。
とにかくペースを維持して行こう、9分/kmをたっぷり使っていこうと考えていたわけですが、後でタイムを見ると自分でも驚くほどに正確に刻んでいましたね。
ただ、暑さはこたえました。スタート前から既に汗だくだったのですが、最初の給水まででバテ気味。給水でかなり復活したので、今日は給水とかぶり水(頭から水をかける)がポイントになるなと。加えて、塩分補給。7.5kmの給水を受けたところで、5km間隔の給水に頼っていたら、暑さにやられそうと感じたので、自動販売機で水を買って、以後、これを持って走り、給水所間でも飲用、頭へのかぶり用にしました。これはかなり楽になった要素です。
ペース維持して30kmまできて、ここからはオホーツク海とサロマ湖に挟まれたワッカを走ります。スタート前に、「ワッカまでは。オホーツク海を見るまでは!」と心に決めていたのでなんか感動的。既に走ったことのない距離と時間に突入してるので、その不安はありますし、膝もだんだん調子が悪くなっていたのですが、お花畑の中を走ってると(半分以上足を引きずって歩いてましたが)、21歳の時、アフリカのケニア山をひとりで登っているときのことを思い出しました。高山病で苦しいながらも、景色の雄大さに一歩一歩と足を前に進めたのでした。今回も前へ前へ足を運びます。
40km(100kmは90km)の関門を過ぎてラスト10kmからは、100kmの方々はそれこそ死闘モード。走った距離は違えど、今の僕のレベルでは同じように死闘です。「完走か、リタイアか」の世界で、制限時間の1秒前のフィニッシュでもいいと考えていたので、時計を見ながら9分/kmでずっと走った場合にできる30分の貯金をどう使うかばっかり考えていました。実際は、40kmまでで10分近く使っていたのですが、残り10kmを110分使っていいんだと考えると楽になりました。そうなると、終わりが見えてきて、1kmごとに進むのが寂しくって仕方がありません。
ラスト3kmを過ぎるとかみさんからの着信を確認。何度かかけますが出ません。ラスト2kmでは、同行してくれた100km出場のガネさんが待ってくれていて伴走してくれます。ラスト1kmでかみさんから電話。最後にかみさんと子供たちから声援を受けるとは思ってませんでした。
300m手前では、まっすーさん、みのるさん、のんちゃんも待ってくれていて、手を振ります。で、ここでスパート。レース中、最高のスピードでフィニッシュラインを超えました。
多くの感動をありがとうございました。一緒に走ったランナーの皆さん、応援いただいた皆さん、家族のみんな、職場のみんな、同行してくれた仲間たちありがとうございました。北海道の皆さん、ありがとうございました。
走った後は放心状態でしたが、なんだかまた来年に向けて動いているような心境です。