土曜日は久しぶりに晴れて暖かくなりました。近所の公渕森林公園でタンポポ観察会が開催されるとのことで、息子と娘とで行ってきました。タンポポは小さい頃から身近な見慣れた存在のはずですが、知らないことが多いですね。
見分け方、記録の仕方などを教えてもらって、いざ、タンポポの観察です。今回の記録は集計され、マッピングされ、全国的なデータになります。そういえば、自然保護協会からもお知らせが来てたな(汗)
日本には在来種のカントウタンポポやカンサイタンポポがあったのですが、牧草の種の輸入によって欧米からセイヨウタンポポが入ってきて、今では日本中に拡がっています。
セイヨウタンポポは在来種に比べて花の咲く時期が長かったり、他の株から受粉しなくても種ができたり、株単位の花そのものの量が多かったりで繁殖力が高いらしいです。
ただ、セイタカアワダチソウもそうなのですが、植物って不思議なもので、自分自身が生態系のバランスを崩してると感じると、繁殖を抑えるような働きをすることがあるそうです。この先、日本のタンポポバランスはどうなるのかな?
1時間ほど園内を散歩っぽく探して歩きましたが、公渕森林公園は在来種のカンサイタンポポばかりでした。公園の造成時期が古いのが原因かもしれないとのことでした。僕自身、近所でセイヨウタンポポを見た記憶があまりないので、高松郊外の田園はまだまだカンサイタンポポテリトリーなのかな?
続いて、顕微鏡で花粉やメシベ、オシベの観察。パッと見、見分けにくい場合も花粉の形状である程度判別できます。こういう非日常の世界、この場合はミクロの世界を覗くのは子供たちも大好きですね。いや、大人も大好きです(笑)
たっぷり歩いて、勉強して、いろいろ感じた土曜日でした。
次の日の日曜日。ジョギングしてると、ややや!
セイヨウタンポポ発見!
一番外側の緑の総苞外片という部分が反り返って下向きになってるのがセイヨウタンポポです。
しかも、タネがレンガ色なので、これは「アカミタンポポ」という種類だと判別できました。
続いて畦や道端のタンポポを見ながらジョギングしてると、今度は白い花のタンポポ発見!
ただ、これは種別としてのシロバナタンポポなのか、カンサイタンポポの色素が抜けたものなのかは判別できませんでした。
さらにさらに走ってると、今度は奇形化した不気味なタンポポに出会いました。いわゆる「帯化」したもので、ワイドショーなどでも一時期話題になっていたものです。原因は不明とされていますが、化学物質原因説も根強いですね。株の場所は把握したので継続的に観察しようと思います。
と、にわかにタンポポに詳しくなりましたが、少し興味を持って身近なところから観察を始めるだけでもいろいろな気付きに出会いますね。
まさに、フィールドに出かけることが大事なのだと感じた週末でした。