オリコン1位だとかで、最近よく見るし、よく聞きますね。僕みたいにテレビをほとんど見ない人間でもどーも、Perfumeは、好きかどうかを超えて、なんか気になる。それが売れてるってことであり、ムーブメントなのか。
「なんで売れてんの?」と思わせるところが重要なのか。そういう意味でもおっさんから見たらやっぱりアイドルなんだな。
■ Perfumeが売れたきっかけが何か?が重要なのではなくそれが特定できないほど同時多発的に周辺からムーブメントが起こっていたということが重要
最初はMステかなんかで、「どーしよーもねーのが出てきたな。なんで?」という印象だったかな。2005年か2006年。それはすぐに忘れるぐらいだったんだけど、その後の環境・リサイクルキャンペーンCMで、例の「ポリリズム」が何度も何度も流れるので、もう記憶定着。このキャンペーンは、公共広告機構・NHK共同だったため、普通は流れないはずの「NHK」でもCMとして何度も流れる。NHKは、普段は、番組間のCMっぽい間のときは、番組宣伝、受信料のお願いなど自前のことばっかりなのだけど、このキャンペーンではバンバン流れる。教育テレビでも流れまくり。
で、30代の子持ち世代は、民放を見る回数は減って、かわりにけっこう教育テレビは見ている。CMをあまり見ないようになってきているわけだ。そこに出てきた、あの青春を思い出す、「テクノポップ」に意図せず耳を奪われちゃったんじゃなかろうか。加えて微妙な三人組。
「いやー、なつかしー感じ。けど、これでええの(笑)」
みたいな。
YMOとかの「テクノポップ」を聞いていた、昔の自分を掘り起こされたようで、どうにも恥ずかしいながら気になってしまうんじゃなかろうか。
決してタイアップの終わりってわけじゃなくて、新曲情報が届きにくい、
「30代子持ち世代にNHK教育を通じて、彼らがかつて聞いた曲調」」
を届けたってことで普通のタイアップでは発生しないところでムーブメントの種火ができたんじゃないかな。タイアップの中に、「NHK」が入っていたことが重要だと思うわけだ。
もちろん、YMOなんか知らない若い世代が「懐かしい感じ・・・」じゃなくて、「新しい感じ!」と思って売れているのはあるだろうけど、それを現象的に後押しした一因に、30代、40代のNHK経由の「恥ずかしいけど、なんか気になる。」があったと思うんだけどなぁ。
僕だけですか?