先週の東洋経済の特集が、「インド人と中国人」でした。大連に関連会社をかまえ、自社のコアビジネスの中核に段連での制作業務を位置づけていることもあり、あらためて興味深く読みました。中国にはここ3年で13回ほど渡航し、いろいろ見聞きもしているんですが、断片的なデータでしたので、今回は、それをあらためて調べるきっかけをもらったようでした。気になった数字を。
1.日本語人材の数。
中国では、日本語能力検定の受験者数が年間に16万5,353人。
2.情報工学系の大学卒業者数
中国では、81.2万人。インドでは、50.1万人。ちなみに日本は2.2万人。
大連だけでも2万人近い日本語もそこそこ勉強した情報工学系の学生が卒業していると言われている。その数も年々増えている。加えて、日本などへ留学して勉強している学生も大勢いるわけで。
僕が現地に行っていて感じるのはさらにその中身だ。スキルが高いこともさることながら、モチベーションが驚くほど高い。一人で両親とおじいちゃん、おばあちゃんの期待に「現金」で答えないといけないプレッシャーか。とにかく、貪欲に仕事をしたいと願っている。確かに、商習慣の違いから問題が発生することは多々あるのだけど、それは結局コミュニケーションに問題あることが多くて、解決できないことではない。日本人の間でもよくあること。
日本の旧帝大も世界に通用する人材を求めて、中国に活路を見出そうとしている。「嫌な隣人」と思うのは簡単だが、そこに優秀なパートナーがいるなら、僕はやはりなんとか理解を深めて、仲良くなりたいなと思う。
日本に在住している中国の友人たちが口をそろえて言うことは、日本の教育レベルの低さだ。僕自身は中国の過剰な教育熱がいいとは思わないが、教育格差が収入格差につながるとされる現代、不安はある。自分自身で考えることのできる人間に育てるのは親の仕事とは思うが。
これは別の話だけど、小学校の先生の労働の過酷さがよく言われるが、中学のように、担任の先生と科目の先生をわけて考えれば負担は減るんじゃないかな。そんな単純な問題じゃないの??