谷川製麺所
2005年12月27日
自他共に認める、谷川製麺所(東植田)のファンだ。Uターンして戻ってきて、最初に通い始めたのがこの谷川製麺所。僕らの間では、ただの「谷川」。当初、唸った理由は、「吉田橋の入谷の場所は、元々谷川の人がやっていた。」という未確認情報。既に僕らの心のよりどころ、小学生時代から通った「吉田橋の入谷」は過去のものとなり、僕らはその痕跡を求めて東植田に足を延ばしたのだった(近いけど)。
僕が一番通ったのは1998年の春から夏。週に5回以上で、一番うまい時間帯を毎日模索しながら。ほとんど自由人だったわけ。会う人会う人を谷川に連れて行って、エバンジェリスト化していた。今では週に一回ペースだけど、会社のスタッフもけっこうファンで、多いときは関連の車が3台も4台も駐車されることもある。僕の息子は僕に輪をかけて谷川ファン。他のうどん屋に行こうとすると、「たにがわじゃなきゃいやだ!」と駄々をこねる。あんまりぎゃぁぎゃぁ言うので、他のうどん屋に連れて行けない。
こんなにファンで通いつめている僕ですが、まだまだ謎だらけ。「猪の出汁」として有名な出汁ですが、春先はタケノコ、冬場は動物系。ではその間はなんなんだ?一時、数日、ワカメがてんこ盛りになったときもあったけど、それは一過性。冬場の動物系の出汁にしても、それは、猪の時もあれば、雉のときもあり。「ウサギの頭蓋骨を見た!」という話や、「あそこのおやじは、鳩打つのがうまい!」という証言もある。上記の四国新聞サイトの取材によれば「魚と昆布」とのことだけど。
出汁の深みを出しているのが具材。これも季節変動。日次変動。初夏の頃、茄子が登場すれば夏の到来を感じさせてくれる。茄子が消えて、大根主体になると、冬を感じ。畑で取れたものばかりかというと、これだけの量はまかなえないので、恐らく買ってるのだろう。具のすくい方はテクニックが必要。さらにマナーも必要。後の人のことも考え、時間とすくう量はほどほどにしたい。上手いすくい方を教えて欲しい人はコメントください。個別にメールします。
谷川名物のひとつが、七味。僕は一時期、この七味を味わいたいがためにはまったほど。谷川の青い屋根が見えてきたら唾液が出まくり。というか、谷川の七味の話をするだけで、唾液が湧く。異常。今もこれを書いていて唾液出まくりだ。この七味、間違いなく、常習性がある。毎日のように食べていると、少々では応えなくなって、量が増えてくる。普通の人が一振りで口中ボーボーの時に、30振りなんか当たり前、途中で何度も振ったり。ところが、数週間も何かの事情で間が開くと、また辛くなる。「うどんはええから、しーちーみー」となってしまうので要注意だ。ちなみに、市販のよくある、小瓶の七味などはいくらかけても辛くなくなるのでこれも注意が必要。効かなくなる。他のうどん屋で、店のおばちゃんに、「あんたが来ると七味がなくなる!七味代もらうで!」と怒られたこともある。ちなみに、谷川の七味、正確には四味ぐらいじゃないだろうか?外にみかんの皮が干していたことがある。他の材料は不明。時期によって色味も違うので、あれこれその時によるのだろう。
僕が通い始めた頃は、今の若大将の両親世代がメインっぽくて、おばあちゃんが仕切っていたのだけど、ご病気でリハビリに入られてからは完全に若夫婦にバトンタッチ。現在では、休日ともなると、お姉ちゃんたちも働いていて、古き良き、家内商店的な色彩を感じさせてくれる。
食べる場所も濃い。昔は、お姉ちゃんたちの勉強机があって、夏休みなど、客が総出で宿題を考えたりしていた。息子さんが産まれた後は、乳母車(今時のベビーカーじゃなくて、ほんま、オンバってやつ)に放置された赤ん坊をみんなであやしたりしていた。台車に乗ったストーブも味わいがある。それと、忘れてはならないのが「ツバメ」。ツバメは子どもを生む時期が何度かに分かれているんだなぁとか、とても勉強になる。風物のひとつだ。
他にも書きたいことは山ほどあるが、また追記します。
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Excerpt:
From: i0b72922
Date: 2006.10.16